黒猫 サビ猫 毎日が三拍子

人生は三拍子、ときに変拍子。

2014-12-06から1日間の記事一覧

しあわせの可視化

「しあわせ」なんていう抽象的なものは、一体どんなものかもハッキリわからないし、もちろん目に見えるものじゃない。 けれど、誰もいない家に「ただいま」と帰りつき、猫の寝姿をみつけると、ああ、もしかしてこれが「しあわせ」というものなんじゃあないか…

川のいろ

雨の水曜日。こんな雨の朝はくるりの「ばらの花」が似合うなぁといつものように思いながら、ずいぶん昔の出来事を思い出した。 台風が直撃した日の翌朝。保護者の送迎当番で、当時中学1年の息子のバレー部仲間たちを車で、試合会場のO西中学まで送って行っ…

わたしたちは生きている

今夜はこども病院にボランティアに行く日で、ほんとは少しめんどくさかったけれど、行けば必ずそんな気分から救われるっていうのがわかってたから、行った。夜の闇に漂うベッド。何に使うのかよくわからない計器の中で、点滅する数値と小さな光が呼吸するよ…

銀の翼と赤い空

いつもの老人ホーム。91歳のAさんは、カレンダーをちらりと見てつぶやいた。「今日(6月19日)は静岡大空襲の日だね」Aさんは、静岡市の中心部、B町の生まれ。68年前の真夜中、ご両親と弟と、防空頭巾の上から布団をかぶり、浅間通り商店街の軒下を這うよう…

砂糖菓子のひとかけら

月に一度か二度、近所の特別養護老人ホームにボランティアに行っている。ボランティアといっても、なんの取り柄も資格もないわたしは、そこの住民である爺さま、婆さまたちに会いにいき、一時間ほど、ただおしゃべりするだけだ。そこで出会う人生の先輩たち…

ミルフィーユ

義母が亡くなってから、 長谷通りを過ぎてアイセルの前の道を車で通るたびに、いつもすこし涙ぐんでしまう。 その場所で、相棒のシルバーカートを隣に置き、 舗道の縁石にちょこんと腰掛け私を待っていてくれた姿をつい思い出してしまうからだ。 月に1度、…

歩く

セールスマン風のその男の人は、形の崩れた黒い営業かばんを持ち、焦点の定まらない目をして、膝を曲げ、残暑に背中を押されるように歩いていた。 訪問販売のノルマがあるのだろうか。そのノルマは、彼がどんなに努力しても達成の見込みがないのだろうか。 …

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