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黒猫 サビ猫 毎日が三拍子

人生は三拍子、ときに変拍子。

まちの、灯りと。

市会議員に立候補した友だちの応援のために選挙カーに乗ったことがある。
スタッフはボランティア。路地をゆっくりと、くまなく走り、小さなスペースがあると車を停め、伝えたいことを自分の言葉と声で伝えるために演説をする。そういう選挙活動だった。

同じ道を走るのでも、自分の車で普通に走るのと、選挙カーに乗って走るのとでは、見える景色がぜんぜん違う。

そんなことにわたしは気付いた。


一つ一つの住宅の窓。そこからこぼれる暮らしの匂い。夕暮れ時の小さな窓から発光するいのちの息吹。
わたしはそこに、日常という、かけがえのない宝の持つ、途方も無い力を感じた。
わたしたちはこの地球の上で、小さなまちをつくり、一日一日を笑ったり、泣いたり、怒ったり、悲しんだりして生きている。
そんなシンプルな真実を教えてくれる、何の変哲もない家々の、一つ一つの窓の灯りのすべてが、わたしにはとても愛おしかった。
日常。いのち。愛。
すべては目に見えないものだけれど、選挙カーから見えた窓の灯りに、わたしはそれらの欠片と輝きが見えた気がした。

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